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袴田事件|「本田克也教授とDNA鑑定」を読む

高潔なるが故の孤高の頂―本田克也教授とDNA鑑定 笹森学弁護士    01 1972年から起きた北海道空知地方の連続婦女暴行殺人事件の再審手続が進行していたころ、弁護士になりたての私は弁護団の一員にしてもらいました。 当時の高取健彦北大法医学教授が保管していた解剖試料を裁判所に押収してもらい、DNA鑑定を請求しようとしていたころのことでした。北大に優秀な法医学者の卵が赴任してきたことを聞きつけました。 北大の法医学部助手で、DNA鑑定のうち ミトコンドリアDNA 鑑定というやり方がありますが、その鑑定方法を考案した人です。 しかし、法廷で証言台に立ち、旭川医大の教授の解剖鑑定書を批判。 法医学界では、助手(の分際)でほかの大学の教授の鑑定を批判するなんて許されなかったのです。 しかも、上司の北大教授に報告もしなかったということで問題にされ、結局のところ北大での職を失うことになりました。最終的には千葉の病院に下野。学者から普通の病院の臨床医として飛ばされたということです。 そういう物議の渦中にあり、優秀な人だけど鑑定を頼めない。依頼を諦めました。 しかし、「僕と同じようなミトコンドリアDNAを研究している優秀な人が居る。僕はこの人の研究だけは注目している」と教えてくれたのです。 かく言われた人が、大阪大学助教授だった本田克也先生でした。 「弁護士インタビュー」 袴田事件弁護団発行

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