袴田事件|鑑定人|本田鑑定は、否定される要素なんてない4


検察官が鈴木先生を鑑定人として推薦したその後に、鈴木(廣一)先生を鑑定人として話をきいたことがありました。

その時にどんなことを言っていたかというと、「ちょと触ったくらいじゃあその時に着いたDNAなんてすぐに消えるんだよ。だから検察官の話はおかしいよね」と。

もうひとつ。

「味噌に浸かっていたことをみんなマイナスと思うかもしれないけど、味噌に浸かっていたからDNAが出やすくなったと自分は思う」と。

それ、本田先生と同じ見解。本田先生と同じことを言っているって思いました。そういう話を聞いてきました。

ところが高裁での対質尋問の時にそのことを確認したら、「記憶にありません」だって。検察官がよっぽど怖かったのでしょうね。

(角替清美弁護士)



鈴木先生は、高裁への鑑定提出前にマスコミにその内容を流したり、ルール違反をやっているよね。

(小川秀世弁護士)



その時は鈴木先生、実験はやると言っていました。「結果はどうなるかわからんよ。でも、同じことをやればいいだけだから」と。

当然、指示通りに本田鑑定の再現実験をやるはず、まさか、高裁の指示に忠実な検証実験を放棄するなんて考えもしませんでした。

自己流に思いついた別の実験でごまかそうなんて、腹立たしい限りです。


(角替清美弁護士)




「緊急座談会」抜粋
袴田事件弁護団発行

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